鼻づまり
風邪を引かせた覚えもないのに、鼻がつまり気味で、おっぱいを飲むのも苦しそうという赤ちゃん、実は意外に多いものです。
原因はいくつかあります。
第1は、鼻の粘膜の厚さは大人並だという点です。鼻の粘膜は、赤ちゃんの場合、たいへん敏感なので、ちょっとしたことでも腫れやすいのですが、腫れれば大人並の厚さのものですから、赤ちゃんの細い鼻の穴をさらに細くしてしまい、鼻づまりをおこす大きな原因となるわけです。
第2は、大人に比べて分泌物が多いのに、鼻をかんだり、たんを吐きだしたりできない点です。
細い通り道に、鼻汁や鼻くそがたくさんあれば、当然鼻づまりがおこるということですね。
ですから鼻づまりでも元気なら、風邪ではないかと不安に思うことはありません。
鼻づまりは、とくに冬の間の乾燥した時期に多いのですが、鼻汁が乾燥して鼻くそになり、つまりがちです。したがって、冬の間は部屋の空気に湿気をもたらすような工夫をしてください。
また、みえるところにある鼻くそを綿棒で取り除くほか、こよりなどで鼻を刺激し、くしゃみをさせてでてきたものを取るなどの方法を試してみるのもよいでしょう。
鼻汁をとる方法としては、昔から親が赤ちゃんの鼻の穴の両方を口で覆い、勢いよく吸うというものがありますが、実際にはかなり難しい方法です。 市販の鼻汁吸出し器もあるので試してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの鼻づまりは、生後1、2か月に集中的にみられますが、3か月を過ぎますと、鼻の穴も大きくなるので、あまり悩まされなくなります。
でも、ただ単に鼻づまりだけでなく、ミルクも飲まない、機嫌も悪いとか、ほかの症状もある場合は、風邪や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などのこともあるので、医師の診察を受けてください。