寝返りができない
赤ちゃんの正常な発育発達を判断する材料としては、首のすわり、ひとりすわり、ひとり立ち、ひとり歩き、この4つがチェックポイントになります。
寝返りやハイハイは、これら4つの間にはさまれた、運動発達です。つまり、首のすわりやおすわりができなかったらそれこそ大変ですが、寝返りやハイハイをしないでつかまり立ちへ進んでいっても別に問題はないのです。
このことを頭に入れておいていただいて、寝返りができない理由を考えてみましょう。
大人の場合もそうですが、活発にからだを動かすには、身軽のほうがいいですね。
赤ちゃんも着せすぎや、太りすぎだとなかなか思うようにからだを動かせません。
お母さんの手のかしすぎというのも、赤ちゃんの自発的な行動を妨げる原因のひとつです。
また、赤ちゃんの育つ時期によっても多少違いがでてきます。夏に育つ赤ちゃんは、冬、厚着をして育つ赤ちゃんより早いようです。
どうでしょう、おたくの赤ちゃんは、完全に寝返りができなくても、あおむけの位置から横向きになって、オモチャなどがあれば手をだしたり、回転運動をしたりしていませんか?
寝返りは発育段階というよりも、ちょっとしたきっかけ、コツでできるようになるものです。
時々横向きになって足をあげているようなら、そのときに軽く足とお尻を支えて、下半身をひねるようにしてあげてください。そのとき、背中は押さないようにします。
首がすわった段階でなるべくうつぶせにする機会をたくさん作ってあげるといいですね。
一度覚えると、遊びになって、おもしろいから何度も繰り返しているうちに要領を覚えて上達するでしょう。