人見知り
人見知りが始まったということは、赤ちゃんの心に知っている人と知らない人を見分ける力がついた証です。
とくに「お母さんが大好き」という感情が赤ちゃんの心にはぐくまれ、お母さんにほかの人とは違った特別の愛着を持ったということです。
人見知りは早い子で4か月くらいからみられ、ピークは8~9か月くらいです。だいたい2~3か月間くらい続き、1歳前後におさまります。
強弱の差はありますが、ほとんどの子が体験するもの。ですから人見知りをするようになったら、「わが子もここまで成長したんだな」と喜ぶべきことだと思います。
しかし、人見知りをしないからといって愛着が育っていないのでは? と心配することはないでしょう。人見知りをしているのに、それほど激しい反応をしないので親のほうが気がつかないことも多いのです。
赤ちゃんを観察していると見知らぬ人が顔を見せただけで大泣きするタイプもいれば、さっと目をそらせて耐えるタイプ、お母さんにしがみつくタイプといろいろあって、赤ちゃんの状況や性格によって反応が違います。
また人見知りをするしないは子育て中の周りの環境にも大きく影響します。大家族や人の出入りの多い家で育った赤ちゃんはあまり人見知りをしないようです。
人見知りしているときは、無理してほかの人に抱かせずに、お母さんがしっかり抱きしめて不安をとり、安心させてあげましょう。
お母さんが相手の人となごやかに話しているのを見れば、赤ちゃんも安心して、ほかの人に対してもだんだん緊張を解いていくものです。
人見知りは通常2~3か月間続くだけなので、特別なことをする必要はありません。
赤ちゃんがほかの人ともお母さんと同じように気持ちが通じあえ、コミュニケーションもできるのだということがわかってくると、だんだんなくなってきます。
お母さんも「今うちの子は人見知り中で、これも成長のひとつ」と思って自然にふるまうのがよいと思います。