テレビが大好き
今ほとんどの家庭でテレビは日常生活にすっかり定着しています。
一般の家庭では居間にテレビが置かれ、その前で子ども達も家族と共に過ごします。
赤ちゃんにとってテレビは魅力ある存在でしょう。
しかし、大切なことは赤ちゃんへのテレビの影響についてお母さんがはっきり把握して、ひとつのしつけとして、各家庭でのテレビに関するルールを決めておくことでしょう。
まだ言葉を獲得していない赤ちゃんにとっての問題のひとつは、テレビは応答性がないということです。
テレビを見せているとおとなしい、それに言葉も早く覚えるのでは、という理由で長いことテレビをつけっぱなしにしている家庭もあるようですが、テレビは赤ちゃんの発声に応えたり、一緒に共感したりする応答性がありません。
赤ちゃんが言葉を覚えるのは、生きた人間が赤ちゃんの笑いに応じたり、一緒に見たものに言葉で応えてあげることを繰り返す中で生まれてくるものだと思います。
いつもテレビに子守りをさせていたのでは、赤ちゃんは表情も乏しく、言葉も遅れることがあります。
もうひとつの問題は習慣性ということです。いつもテレビがつけっぱなしになっていると、意思表示のできる月齢になっても、テレビを消すことを嫌う子がでてきます。
食事のときもテレビを見ながらで食事量が減ったり、家族団らんの時間もなくテレビにくぎづけでは悲しいですね。
要は、見る番組、見る時間はお母さんが決めて、お母さんと一緒にお話しをしながら見るのがよいでしょう。
次にテレビの画面からどのくらい離れて見たらよいのかという問題もあります。
あまり近づきすぎることは目のためによくはありませんが、2m以上離れていれば、それほど影響は無いようです。
またテレビを見るとき、たとえば目を細める、上目づかいに見る、顔を傾けて見るなどの様子で目の異常に最初に気付くこともあります。
子どもがテレビを見ているとき、そんなことにも気をつけてみてください。