事故防止・安全:子どもを事故から守る正しい知識を身につける

●子どもの発達を見越して安全対策を

現在、わが国では窒息や溺水などの不慮の事故によって、14歳以下の子どもが毎年300人ほど亡くなっています。こうした事故を防止するために、赤ちゃんの発達プロセスや月齢によってどんな事故が起こりやすいのかを知り、親はもちろん、周りの大人たちが環境整備(安全対策)をしておくことがたいへん重要です。

●赤ちゃん時代に注意すること

0歳児では誤飲を含めた窒息事故のほか、ベビーベッド等からの転落、家電(ストーブ、アイロン、電気ケトル、炊飯器の蒸気)や熱い食品によるやけど、浴槽や洗濯機での溺水なども起きています。特に怖いのは溺水で、0歳児は浴槽や洗濯機、またバケツや洗面器などにたまったわずか10㎝の水でもおぼれるおそれがあります。使用後の浴槽や洗濯機などからは必ず水を抜いておきましょう。

●抱っこひも、ベビーカーなどの注意点

赤ちゃんグッズも、大切なのは「安全」です。ベビーチェアなども、赤ちゃんが安定して座れるものを選びましょう。ベビーカーは、赤ちゃんが急に立ち上がって転倒しないよう必ず安全ベルトを装着します。また抱っこひもからの転落にも注意しましょう。

●活発に動くようになったら

車では必ずチャイルドシートを使い、自転車に乗せるときは子どもにヘルメットをかぶせてください。自宅では高所からの転落に注意します。ベランダに踏み台になるものは絶対に置かず、ソファも窓から離して設置しましょう。ピーナッツや豆類による窒息事故も後をたちませんので、これら豆類はできれば6歳になるまで与えないでください。また歯ブラシやフォークなどを口に入れたまま歩かせたり遊ばせたりしないでください。

●事故防止の最新情報を入手して

子どもの事故を可能な限り防止するために、消費者庁は関係府省庁と連携し「子どもを事故から守る!プロジェクト」を推進しています。「子ども安全メール from 消費者庁」のメール配信のほか、子どもの事故防止に関する注意ポイントなどさまざまな情報を発信していますので、活用してください。

*消費者庁「子どもを事故から守る!事故防止ポータル」
詳細はこちら
Twitter「消費者庁 子どもを事故から守る!」@caa_kodomo

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